みなさんは美術館は好きですか?
ヤマモトはアート作品を見るのが好きでして、美術館や個展とかにも行ったりします ( ´ ▽ ` )
まだ国内しか行ったことないんですけど、いつか海外の美術館にも行ってみたいですね〜。
というわけで、今回ご紹介するのは絵画を題材としたアート小説。
楽園のカンヴァス( 著者:原田マハ )です。
どんな話?
大原美術館の監視員の仕事をしているシングルマザー・早川織絵は、反抗期の娘とあまりうまくいっていないことに少し悩み中。
ある日、織絵は仕事中に上司に呼び出され、ニューヨーク近代美術館( 通称 MoMA )所蔵のルソーの絵画に関する大きな仕事を任せられる。
・・・と、ここまでが現代で、第一章が終了。
第二章からは、舞台は過去のストーリーへ。
若かりし頃の織絵と、MoMAで当時アシスタントキュレーターをしていたティムが、アンリ・ルソーの絵画をめぐる謎を紐解いていく。
過去のストーリーはティム側の視点で描かれており、作中作が中心となっています。
印象に残った場面
▶ ぜひ画像検索を!
有名な絵画の描写がたくさん出てくるので、ネットで調べながら読むのがおすすめです。
ただ読むよりも本の世界に入り込める感じがするので、読書も文明の利器をフル活用です ( ̄ー ̄)b
▶ 作中作がおもしろい
ルソーの半生を書いた作中作がおもしろいです。
本作に登場するルソーは、貧しい絵描きだけど純朴で心は豊かな人物という印象。
実際のアンリ・ルソーはどんな人物だったのかわからないけど、この作中作のルソーのような人物だったら素敵だな〜と思いました。
▶ 素敵な登場人物たち
ティムが、《 自分がルソーの友達だったなら・・・! 》と思うシーンがグッときました。
ヤマモトも全く同じことを考えながら読んでいたので (@  ̄ω ̄ )笑
悩むルソーもなんだかかわいらしくて、そんな彼を支えようとする周りの人たちの心遣いも素敵で、ものすごく胸熱なストーリーです。
総評
▶ 
最後の最後までワクワクする作品でした。
ひとつの絵画を題材に、ここまで想像を膨らませられるのかと関心しました。
原田マハ氏の作品は、こういったアート小説が多いので、他の作品もとても楽しみです。
絵画に興味が無い人でも、きっと楽しく読めると思います。おすすめ!