みなさん、長編小説と短編小説は どちらが好きですか?
ヤマモトは・・・ ヤマモトは・・・ どっちも好きです!( 結局 )
長編小説は、その世界にがっつり入り込めるので好きですが、読み始める前には気合いと根性と覚悟が必要ですよね。
短編集は、すぐに読み終わってしまうので少し寂しい感がありますが、そこまで気分が乗らないときでも軽い気持ちで読み始められるので好きです。
さて、それでは今回ご紹介する本は短編集。#真相をお話しします( 著者:結城真一郎 )です。
どんな話?
全部で5つの話が収録された ミステリー短編小説集です。
文中の違和感に気付き、ありきたりなオチを想像しながら読み進めていくと、予想を裏切るどんでん返しが待ち構えています。
現代の日本で実際に起こっても不思議ではない・・・ そんな身近に潜むゾクゾク感が楽しめる短編集です。
印象に残った場面
▶ #拡散希望 という話
全5話のうち ヤマモトが一番おもしろいと思った話です。
今回は短編集なので、この #拡散希望 というストーリーにスポットを当てて紹介してみようと思います。
▶ テーマは、なんと YouTuber
現代の子どもたちが一番なりたい職業・YouTuber がテーマの作品です。
ヤマモトはYouTuber や iPhone といった単語を見て、なんとなく衝撃を受けました。
そのような言葉が出てくるのは今や当たり前だとは思うのですが、ヤマモトはどちらかというと、昔の小説を読んでポケベルや公衆電話といった単語を見つけては、古い〜 時代だぁ〜 と言って喜びたい人なので (*´艸`)
余談ですが、本書の他のストーリーでは、リモート飲み会やマッチングアプリの話もあります。令和だわ。
▶ キラキラネーム
子どもの名前が 珠穆朗瑪( チョモランマ )や 口紅( ルージュ )・・・
小説と言えど、この名前はヤバい・・・ と少し引きながら読んでいましたが、この名前にもちゃんと理由があって真相に繋がるのでご安心ください。
▶ 最後はきっと読み返したくなる
他のストーリーはいろいろと予想しながら読んでいましたが、本作に関しては先が見えなくて予想ができませんでした。
序盤は 正直なにを書いているのかわからず、若者の話についていけない年寄りの心境でしたが、真相がわかった上で読み返してみると伏線がしっかり回収されていて腑に落ちます。
読者の想像に委ねるような結末ではありますが、YouTubeの視聴者に問いかけているかのような終わり方で、これはありだと思いました。
総評
▶ 
本書はテレビで紹介されたこともあり、とても話題になっていました。
読んだあとも、登場人物たちのその後を考えると いろいろ想像ができて、全体的に楽しく読めました。
ストーリーによっては詰めが甘く不完全燃焼だと感じる話もありましたが、前述したとおり #拡散希望 はおもしろかったです。