たまには後味の悪い本も。
時計じかけのオレンジ( 著者:アントニイ・バージェス / 訳:乾信一郎 )です。
タイトルはハイカラなのに暴力的な描写が多いです。これでもか!というくらい多い。笑
そういう胸糞な本を読みたくなる日には、もってこいの作品かもしれないですね!
どんな話?
15歳の少年アレックスが、盗み、破壊、暴行、殺人をけたたましく笑いながら繰り返すというストーリー。
海外では映画化、日本でも小栗旬氏の主演で舞台にもなっているそうです。
原作よりも映画のほうがマイルドらしいですが、画像検索するとなかなかエグいシーンが出てきたので、どうなんでしょうね。
印象に残った場面
▶ 何の罪もない老人をフルボッコ
読み始めた日、ヤマモトは仕事で残念な出来事があって落ち込んでいたのですが、本作の冒頭で主人公が老人をボコボコのボコにする描写があって、更にゲンナリしました (^_^;)
▶ 不思議な言葉遣い
本作は、ちょっと変わった言葉がたくさん登場します。
ルー大柴氏の話し方・・・ ロシア語ver. みたいな感じだと思って読んでいましたが、これは ナッドサット という若者が話す人工言語で、ロシア語の影響を強く受けた英語 らしいです。
日本でいうところの、ギャル語とか、ネットスラングみたいなものかな?
▶ 普通の文庫本より少し大きめ
本書は普通の文庫よりも何ミリか大きいみたいで、なんで? と思ったらハヤカワ文庫さんでした。
ハヤカワ文庫さん、ちょっとサイズが大きいんですよね。なんでですかね?
何も考えずに何冊か購入して、いざブックカバーをつけようとすると入らないので、ヤマモトはこれをハヤカワトラップと呼んでいます。
愛用のブックカバーがある方は注意です (^_^;)
総評
▶ 
本作は、腐った若者が老人や女性を暴行したり殺したりするのですが、当の腐った若者が語り手で、反省も無いです。
主人公・アレックスは捕まりますが、アレックスと一緒に悪さしていた仲間たちは捕まらず、警官になったり結婚したり・・・
ヤマモトは、アレックスの横暴さよりも、仲間たちの方が不快に感じました (´-﹏-`;)