コナン・ドイル著『緋色の研究』の表紙画像

コナン・ドイル ネタバレ注意 🙂🙂🙂🙂

緋色の研究 / コナン・ドイル

みなさんは、コナンくん好きですか?

ヤマモトは小学生の頃、ばあちゃんが「最近コナン観てるよ」と言うので、テンション爆上がりして「私も私も!!」と喜んだのですが、ばあちゃんが観ていたのは「未来少年コナン」の方でした🤣

ちょうど再放送していたんですよね。

というわけで、今回ご紹介するのはこちら!

『緋色の研究』(著者:コナン・ドイル / 訳:延原謙) です。

ヤマモト

こんな人におすすめ!

・名探偵ホームズの初登場に興味がある人
・19世紀ロンドンの雰囲気を味わいたい人
・古典ミステリーの魅力を体感したい人

名探偵コナンといえば、やっぱりシャーロック・ホームズですよね!

蘭姉ちゃんが新一くんとの思い出を回想するたびにホームズの名前が出てくるので、ずっと気になっていたんですけど、今回初めて原作を読んでみました。

ホームズのシリーズは、出版社や訳者さんによっていろいろなバージョンが出ているみたいなのですが、今回ヤマモトが読んだのは「新潮文庫版」です。

あらすじと補足

名探偵シャーロック・ホームズと、相棒ジョン・ワトスンの出会いから物語が始まります。

ワトスンが手頃な住まいを探していたところ、知人から「ルームシェアを募集している男がいるよ」と紹介されたのがホームズでした。

その後、空き家で外傷のない遺体が見つかり、ふたりは事件の真相に迫っていく…というストーリーです。

本編は二部構成になっていて、第一部ではホームズとワトスンが協力しながら事件を解決します。

第二部では、事件の背景や犯行に至るまでの過程が描かれ、ホームズの推理の裏側も明かされていきます。

印象に残った場面

ホームズの性格

ホームズは、かなりの変わり者で、ものすごく自信家で、ひねくれた性格だと思いました。

頭が良くて物腰柔らかな紳士というイメージを持っていたので、そのギャップが意外でした。

特に印象的だったのは、科学的な知識や観察力を得意げに披露する場面です。

自分の推理に絶対の自信を持ちながらも、他人の無知には容赦なく突っ込むところがありました。

「天才だけど扱いづらい人」という雰囲気が強く、ワトスンが彼に振り回される様子も印象に残っています。

コナンの映画に出てくるホームズ

ホームズの有名なセリフがあります。

「人生という無色の糸桛には、殺人という真っ赤な糸がまざって巻き込まれている。それを解きほぐして分離し、端から端まで1インチきざみに明るみへさらけだして見せるのが、僕らの任務なんだ」

ただの推理じゃなくて、「人生そのものを解き明かす探偵」としてのホームズの矜持が伝わってきます。

しかもこのセリフ、コナンくん映画のベイカー街の亡霊のクライマックスでも使われているんです。

小説から映画へと受け継がれることで、ホームズの存在感がさらに際立ち、世代を超えて語り継がれる名台詞になっていると感じました。

苦手な方は注意! 動物殺しのシーン

本作には、推理の実験のために犬に毒薬を飲ませて殺す場面があります。

犬は病気で長くは生きられなかったと説明されていますが、動物が命を落とす描写があるため、苦手な方は注意が必要です。

フィクションとはいえ、ヤマモトは動物…特に犬猫が可哀想な目に遭うのはとっても苦手です。

一方で、この場面はホームズの冷徹な合理主義を際立たせる印象的なエピソードでもあります。

真実を明らかにするためなら、多少の犠牲もいとわない…コナンくんの映画では語られていない、単なる名探偵ではない複雑な人物像を感じました。

総評

4 out of 5 stars

とても悲しい真相でしたが、物語の終わりにはきちんとした「オチ」が用意されています。

名探偵コナンでも、エンディングのあとにはいつもちょっと笑えるオチがありますが、そういった部分にもホームズの影響があるのかなぁと思いました。

訳者さんが違うと、また雰囲気や表現も変わってくると思うので、機会があれば他の出版社のホームズも読んでみたいです!