みなさん、悩みはありますか?
ヤマモトの目下の悩みはただひとつ。
冬を前に膀胱炎になり、それがなかなか治らないことです。
昔は人間関係や自分の将来に関することが悩みのタネでしたが、今の悩みは健康一択ですね。
今回ご紹介する本はこちら、生きるヒント-自分の人生を愛するための12章-( 著者:五木寛之 )です。
どんな話?
1章 歓ぶ( よろこぶ )/2章 惑う( まどう )/3章 悲む( かなしむ )/4章 買う( かう )/5章 喋る( しゃべる )/6章 飾る( かざる )/7章 知る( しる )/8章 占う( うらなう )/9章 働く( はたらく )/10章 歌う( うたう )/11章 笑う( わらう )/12章 想う( おもう )
タイトルの通り12章で構成されていて、包み込むような温かい文体で 生きるヒント が書かれています。
文字が大きくて読みやすいです。
印象に残った場面
▶ 1章「 歓ぶ 」
五木氏が1日1回はどんなことがあってもよろこぶと決め、手帖にそれを書いた・・・ という記述があります。
五木氏が手帖に書きつけたよろこびコレクションは、
「 きょう新幹線の窓際の席にすわったので、富士山が真正面に良く見えた。うれしかった 」
「 小松空港で鱒寿司を買おうと売店にいったら、最後の一箇が残っていてラッキーだった。うれしかった 」
など、すごくかわいい (* ´ ▽ ` *)
ヤマモトもよろこび記録つけてみようと思いました!
▶ 2章「 惑い 」
道教についての記述が少々。
「 惑っている人間にしか見えない大事なものがあるにちがいない。惑って立ち止まった人間にしか、美も、真実も、見えないのではないのか 」という記述があり、本当にその通りだと思いました。
たしかに、人生に惑い立ち止まった人は自分の生き方について真剣に考えるだろうし、それも全てその人の経験値となって、その人にしか見えない景色というものがあるんだろうと思います。
▶ 8章「 占う 」
日本人は数字の4を縁起が悪いと嫌うから、日本の飛行機も4番の座席がない・・・ という記述があります。
それで思い出したのが、ヤマモトは数年前まで某電話会社に勤めておりまして、333や777というゾロ目が入る電話番号は全然空きがないのに、444が入る番号はめちゃくちゃ空きがあったんですよね。
ちなみに42が一番人気無いです。4242とか「 死に 」番なんですって。車のナンバーとかも4は不人気ですよね。
それで、ゾロ目がいいけど4は嫌だというわがままちゃんなお客さまに「 4は幸せの4ですよ!4のゾロ目は4が合わさって『 しあわせ 』なんですよ!」と苦し紛れに適当言ってみたら 4444 が入る番号で即決したことがあるので、人間の心理はおもしろいです (´ω`)
▶ 海外の《 4 》という数字
8章の「 占う 」で、もうひとつ。
五木氏が「 海外の飛行機でも座席に4番はつけないのか 」という質問を乗務員にしたところ「そんなことはないです」とのことだった、というような記述があります。
調べてみたところ、海外・・・ とくに西洋の方では、宗教的要因などから13が忌数となっていて、13とするべきところを「 12 + 1 」と表記する例もあるらしいのです。
縁起を担ぐというのは世界共通のようですが、日本では4を「 3 + 1 」と表記しているのは見たことないので、とてもおもしろいと思いました。
総評
▶ 
自分がこれまで生きてこられたのはすごく運が良いことなのだと、改めて気付かされました。
本書は1993年発刊という古い本ですが、自分にとってタイムリーな話や、心に響く話、自分はこれでいいんだという再確認ができて、今の自分に必要な一冊だったと思いました。
正直 読み始める前は、今べつに悩みとか無いしなぁ・・・ 膀胱炎くらいで・・・ なんて思っていましたが、読んでみると目からウロコ状態。
悩みがある方はもちろんですが、悩みなんて無いよ!という方にこそおすすめしたい。
生きていれば人間いろいろあって、悩みを悩みだと認識できていないだけで、突かれるとポロポロと出てくるものです。
全部で5巻もあるらしい。見つけ次第全部読みたいです! おすすめ!