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ビル・ブライソン 本 🙂🙂🙂

【文庫本で読んでみた】人類が知っていることすべての短い歴史(下)/ ビル・ブライソン

こんにちは!ヤマモトサオリです。

難しい上巻を読み切ったみなさん、お疲れさまでした。
このままの勢いで下巻も読んでしまいましょう… 何事も勢いは大事ですからね。

今回ご紹介する本はこちら。
『人類が知っていることすべての短い歴史』(著者:ビル・ブライソン / 訳:楡井浩一)です。

ちなみに、上巻の記事はこちらです。
よろしければあわせてご覧ください。

上巻は正直、読む手が何度も止まるほどの難しさでした。
それでも下巻まで読み終えた今は、「両方読んでよかった」と感じています。

今回は、下巻のあらすじと、私が特に印象に残った場面をご紹介します。
上巻を読んだ方も、これから読もうか迷っている方も、よろしければ参考にしてみてください。

こんな人におすすめ!

・生命の誕生と進化の歴史にわくわくしたい人
・地球が「生き物の楽園」である理由を知りたい人
・人類の祖先がどこから来たのか気になる人

あらすじと補足

上巻では、宇宙の誕生から、地球の大きさや中身、そして地震や隕石といった地球の危険までが語られていました。

続く下巻では舞台がさらに広がります。
執筆当時の科学的知見をもとに、生命の起源から人類の登場までの進化の道のりが描かれています。

大気や海、気候のしくみに始まり、細胞やDNA、ダーウィンの進化論、氷河期、そして人類の祖先の謎まで。
地球がなぜ生き物にとってこれほど住みやすい場所なのか、という視点で話が進んでいきます。

本書は、ただ単に「現在わかっていること」を並べるのではありません。
そこに至るまでの研究者たちの奮闘や試行錯誤、時には笑ってしまうような失敗談まで紹介されているのが魅力です。

堅苦しくなりがちなテーマも、ユーモラスな語り口のおかげで読みやすく、知識とエンタメの両方を味わえる仕上がりになっています。

読み進めるうちに、科学の知見は決して完成された「正解」ではないのだと実感させられました。
膨大な努力と発見の積み重ねであり、今も多くの謎と隣り合わせなのです。

実際、原書が刊行されたのは2003年。
その後の研究で新しくわかったこともあるので、「当時の最前線」として読むのがおすすめです。

下巻もまた、知識と驚きがぎゅっと詰まった一冊です。

印象に残った場面

大気の厚さについて

地球は大気に覆われていますが、その厚さがどれくらいあるかご存じでしょうか?

私も読む前は、「大気なんだから、それなりに分厚いのでは…」と思っていました。
本書によると、大気は上空約190キロメートルにまで及ぶそうです。

数字だけ見ると「けっこうあるじゃん」と思います。
ところが、地球を卓上の地球儀サイズに縮めてみると、なんと「ニスを二度塗りしたほどの厚さ」にしかならないのだとか。

この比喩がとてもわかりやすく、印象に残りました。
そして何より、大気が想像以上に「薄い」ことに驚かされます。

普段当たり前のように吸っている空気も、実はとても繊細で、奇跡のようなバランスの上に成り立っているのだと改めて感じました。

「大気の厚さ」という一見ささやかな事実から、地球の尊さを実感できた場面でした。

バージェス○○

バージェス頁岩、バージェス化石、バージェス生物…
本書には「バージェス○○」という言葉がたくさん出てきます。
どれも太古の生物に関わる重要な用語らしいのですが、正直、読み進めるうちにどれがどれだか分からなくなってしまいました。

「バージェス」と聞いて私がまず思い浮かべたのは、『時計じかけのオレンジ』の作者、アントニイ・バージェスさんのほう。
全然関係ないのに、そちらに意識を持っていかれてしまいました。
次は原田マハさんの本を読もうと思っていたけれど、『時計じかけのオレンジ』にしようかな… なんて考えはじめたら、もう集中力は行方不明です(笑)

そんなこんなで、「バージェス○○って何だったっけ?」と記憶があいまいなまま読み終えてしまいました。

絶滅動物について

希少な動物を「自分のコレクションに加えたい」という理由で殺してしまったり、絶滅種の貴重な剥製が、ずさんな管理によって紛失・処分されてしまったり。
本当にひどい話ばかりで、読むのが苦しい場面もありました。

有名な例が、絶滅した鳥ドードーです。
イギリス・オックスフォードの博物館にあった剥製は、傷みがひどいという理由で1755年に焼却処分されてしまいました。
残ったのは頭と足の一部だけだったそうです。

科学の進歩や文明の発展の裏で、私たちはいったいどれだけの命を失ってきたのだろう… そんなことを考えずにはいられませんでした。

このエピソードは特に悲しく、読みながら自然と現代のことにも思いが及びました。
絶滅とまではいかなくても、いまもペットの虐待や多頭飼育崩壊など、人間の身勝手さによって命を脅かされている動物たちがたくさんいます。
そう思うと胸が痛みました。

総評

3 out of 5 stars

全体的には、上巻のほうがインパクトが強かったと感じました。
奇人・変人のエピソードも多く、思わず笑ってしまう場面がたくさんあったので、エンタメとしての面白さは上巻に軍配が上がります。

それに比べて下巻は、強烈な話こそ少ないものの、生命の歴史や人類の進化といったテーマが中心。
じっくり腰を据えて読む内容が多く、知識としての重みが感じられました。

また、原子や物理といった理系寄りの難しい話が少なかったので、典型的な文系の私としては下巻のほうが読みやすかったです。
上巻の難しさに挫折しかけた人は、先に下巻から読んでみるのもひとつの手だと思います。

とはいえ、上下巻を通して読むことで見えてくるのは、「人類は何を知り、どこまで来たのか」という壮大なスケールの旅。
一冊だけでは伝わらない全体像が浮かび上がるので、多少難しくても両方読む価値があると感じました。

  • この記事を書いた人

ヤマモトサオリ

こんにちは!books and iinedaysの管理人、ヤマモトサオリです。
餃子とカツカレーとラーメンが好きです。よろしくお願いします。